今日あなたが通ったみちは、
どんなみちでしたか?
神代の昔、天孫ニニギノミコトは天上世界から降臨されたのち、この地に住まわれ、
やがて美しい女性コノハナサクヤヒメと出逢います――
日本最古の歴史書とされる「古事記」や「日本書紀」に書かれている日向神話の物語です。
宮崎県の西都市は、日向神話の舞台のまちです。
二神が出逢い、結ばれ、三皇子を育てたのが西都の地だといわれています。
「記紀の道」は、それらの神話の伝承地をつなぐ、全長およそ4kmの散歩道です。
神話の道でありながら、ここは地域の人々の様々な人々の暮らしの営みの道
誰もが毎日必ず使う「みち」。
今日あなたが通ったみちは、どんなみちでしたか?
あなたの身近に、素敵なみちはありますか?
果たして、みちは一体誰がつくるのでしょうか。
計画は市役所が考えます。 工事は建設会社が請け負います。
説明会などを通して、住民の意見を聞いたりすることもあります。
完成後は、舗装のメンテナンスや樹木の剪定を、市役所が定期的におこないます。
みちは普通、そうしてつくられます。
記紀の道は、そこに「神話の伝承地とふるさとの風景を大切にしよう!」という地域の強い思いが加わりました。
みちは、地域のみんなが使う場所です。みちを大切にすることは、地域を大切にすることであり、自分たちのくらしを大切にすることです。みちを通して地域がつながることで、まちへの愛着が生まれ、それはまた心地よい風景として現れます。
記紀の道をつくりあげる人々の思い、心地よい風景、みちづくりの長いみちのりを映像を通して、地域の愛を描きたい。
日本書紀編纂1300年の節目の年を迎え、今の記紀の道の風景、この風景をつくるために展開してきた様々な活動、そこに秘められた地域に対する思いなどを映像として記録し、そのメッセージを未来に伝えられないかと思います。
そしてあなたの暮らす町にも、伝えたい。
素敵なみちは、あなたのすぐ隣にもあるということを。
15年前、みちづくりから始まった
最初にあったのは、
「点在する神話の伝承地」と「小さな水路」そして「古い絵図」。
古い絵図は、江戸時代に記された「笠沙大略紀」に綴られた「神代の絵図」というもので、西都を中心として日向国に点在する神話の伝承地やいくつもの泉が書かれています。
西都原台地の麓からの湧水にめぐまれた、実り豊かな大地。
この地に鎮座して千有余年の歴史をもつ、伝承地の一つ都萬神社。
千年以上もの長い間、人々の暮らしとともに、地域の大切な場所として静かに守られてきました。
2005年、それらの伝承地を一つにつなげる遊歩道を整備し、歴史を活かした地域づくりをしようという市の事業がスタートします。
千年のバトンを受けとる現代の私たちが、地域の宝を一つのみちでつなげる試みが始まりました。
みちのみちのり
メイキング
ストーリー
あらすじ
記紀の道の沿道には、様々な人々が暮らしています。
それぞれの生活をつなぎ、心をつないでいます。
そして「みち」を大切に生きています。
ある人はたくさんの人が訪れるように毎日掃除をし、ある人は道端の花壇の手入れを怠りません。
そして、自分がかつて見た風景・・
ホタルが舞い、子どもたちの笑い声が聞こえる場所にしようと何年もかけて環境を整えている人がいます。
この物語はそういう故郷の「みち」を愛する人々の暮らしを優しくつづっていきます。
短編映画
「みちのみちのり」
2020年12月撮影開始
公開予定:2021年秋
スタッフ
企画
伊東修司 (SAITO CITY)
小笠原 浩幸 (EAU)
崎谷 浩一郎 (EAU)
西山 健一 (EAU)
制作
プロデューサー
清武 清
監督
古木 洋平
デザイン
田中 翼
協力
西都市
妻北地域づくり協議会
西都市ボランティア協議会
記紀の道沿道の皆様
Get in Touch
映画「みちのみちのり」制作委員会(仮)
Tel. 090-5479-3230